
アガベの選び方と買い方
健康な株の見分け方、発根済みと未発根の違い、子株・実生・組織培養の呼び方、どこで買うか、届いたあとの扱い。
アガベ、特にチタノタは、同じ種類でも株ごとに姿がかなり違い、値段にも大きな幅があります。気に入った株と出会うために、買う前に知っておきたいことをまとめます。
健康な株の見分け方
葉に張りがあり、触るとしっかり硬い
株の中心(新しい葉が出るところ)がきれいで、柔らかくなっていない
株元がぐらつかない(発根済みの株の場合)
葉の付け根や裏に、白い綿や殻のような虫がいない
葉に大きな傷や、広がっていく斑点がない
不自然に間延びしていない(徒長していない)
古い下葉が少し枯れているのは自然なことなので、それだけで悪い株とは限りません。
発根済みと未発根
状態 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
発根済み(鉢植え) | 根が張っていて、すぐに育て始められる | はじめての人 |
未発根(ベアルート) | 根がない、または根を整理した状態。価格が抑えめなことがある | 発根管理に慣れた人 |
海外から輸入された株などは、根を切った状態で売られることがあります。根を出すまでに手間と時間がかかり、うまくいかないこともあるので、はじめは発根済みの株を選ぶと安心です。
株の呼び方を知っておく
子株:親株の株元から出た株を外したもの。親と同じ性質を受け継ぐ
実生(みしょう):種から育てた株。親と姿が違うことがあり、一株ごとに個性がある
組織培養株(メリクロン):特定の株の組織から増やしたもの。親に近い姿になりやすく、数がそろいやすい
チタノタには、姿の特徴ごとに流通名が付いていることが多くあります。ただし、同じ名前でも売り手によって指す株が違ったり、名前の由来がはっきりしなかったりすることもあります。名前だけで決めず、株そのものを見て選ぶのがおすすめです。
どこで買うか
買う場所 | よい点 | 注意点 |
|---|---|---|
専門店(店頭) | 実物を見て選べる。育て方も聞ける | 近くにない場合がある |
即売会・イベント | 多くの株を比べられる。生産者と話せる | 人気の株はすぐに売れる。支払い方法は出店者ごとに違う |
通販サイト | 遠くの店からも買える | 写真と実物の印象が違うことがある |
個人間の取引(フリマなど) | 思わぬ株に出会えることがある | 状態の説明や梱包が、人によってまちまち |
一株一会のアプリの「情報」では、全国の即売会・展示会の予定をカレンダーで確かめられます。
大きさと予算の考え方
同じ種類でも、株が大きいほど値段は上がる傾向があります。小さな株は手に取りやすい値段のものが多い反面、育ちきった姿になるまでに年単位の時間がかかり、環境の変化にも弱めです。ある程度育った株は、姿がすでに分かっていて、環境の変化にも比較的耐えやすいと言われます。
はじめは手ごろな株で育て方に慣れ、環境が整ってから、気に入った姿の株を迎えるという進め方もあります。
売り手に聞いておきたいこと
どんな環境で育てていたか(屋外か室内か、ライトの有無)
最後に水を与えた日と、植え替えた時期
発根済みなら、根の状態
子株か、実生か、組織培養か
前の環境が分かると、迎えたあとにどれくらい光や水を変えればよいかの手がかりになります。特に、強い日差しの屋外で育った株と、弱いライトの室内で育った株では、慣らし方が大きく違います。
写真を見て買うときの注意
大きさ(株の直径、鉢の号数)を確かめる
その株そのものの写真か、見本の写真かを確かめる
発根済みか、未発根かを確かめる
強い光や加工で、色や形が実物と違って見えることがある
真夏や真冬の発送は暑さや寒さで傷むことがあるので、時期や梱包を相談する
届いたあとの扱い
箱から出して、傷みや虫がないかを確かめる
しばらくはほかの株と離して置き、虫や病気が広がらないか様子を見る
いきなり強い光に当てず、弱めの光から慣らす
土の状態を見て、必要なら植え替える(すぐに水をやりすぎない)
迎えた日の写真を残しておくと、その後の成長と比べられて、育てる楽しみが増えます。