用土と鉢の基本

水はけと通気のよい用土の考え方、よく使われる材料と配合の例、鉢の種類ごとの特徴と、大きさの選び方。

アガベの根は、湿ったままの土が苦手です。水やりのあと、ほどよく水を含みつつ、余分な水がすぐに抜け、土の中に空気が通る。そんな用土を選ぶことが、根を元気に保つ基本になります。

よい用土の条件

  • 水はけがよい:水やりの水が、鉢底からすぐ流れ出る
  • 通気性がよい:粒と粒の間にすき間があり、根が呼吸できる
  • 崩れにくい:時間がたっても粒がつぶれて泥になりにくい
  • ほどよく水を含む:すぐに乾ききらず、根が水を吸う時間がある

よく使われる材料

材料特徴
赤玉土(硬質)水もちと水はけの釣り合いがよい。硬質のものは崩れにくい
鹿沼土やわらかく保水性があり、酸性。時間がたつと崩れやすい
日向土硬く崩れにくい軽石の一種。水はけと通気をよくする
ボラ土日向土とは別の、軽石の一種。産地や銘柄で硬さが違う。日向土と似た使い方をされる
軽石軽く、すき間が多い。通気性を上げる
ゼオライト根腐れを防ぐ目的で、少量混ぜることが多い
腐葉土・くん炭など有機物。入れる場合は少量にする

市販の「多肉植物・サボテン用の土」を使うのも手軽な方法です。製品によって粒の大きさや有機物の量が違うので、水はけを見て、必要なら軽石などを足して調整します。

(ここに使っている商品)

例:多肉植物用の培養土、または硬質の赤玉土

配合の例

決まった正解はなく、育てる環境によって合う配合は変わります。下は考え方の例です。

考え方配合の例(体積の割合)向いている環境
基本硬質赤玉土 4:軽石 3:日向土 3ライトと風がある一般的な室内
乾きやすくする硬質赤玉土 3:軽石 4:日向土 3風が弱い、湿度が高い、大きな鉢
水もちを少し増やす硬質赤玉土 5:軽石 3:日向土 2乾きが早すぎる、小さな鉢

粒の大きさと微塵抜き

小さな鉢には小粒、大きな鉢には少し大きめの粒を使うのが一般的です。また、袋の中の細かい粉(微塵:みじん)は、鉢の中で固まって水はけを悪くします。使う前にふるいにかけて、粉を落としておきましょう。

土を混ぜるときのこつ

  • 材料はすべて乾いた状態で混ぜる。湿っていると粒がつぶれやすく、むらが出る
  • 計量カップや同じ容器を使い、体積で割合をそろえる
  • 粉が舞うので、屋外やベランダで作業し、必要ならマスクを着ける
  • 多めに作った土は、袋の口を閉じて湿気の少ない場所に保管する

表面の化粧砂と、古い土の扱い

植えたあと、土の表面に細かい軽石や化粧砂を薄く敷くと、見た目が整い、水やりのときに土がはねにくくなります。ただし、表面が隠れると乾き具合が見えにくくなるので、竹串や鉢の重さで確かめる習慣をつけましょう。

植え替えで出た古い土は、粒が崩れて細かくなっていたり、虫の卵や病気の元が残っていたりすることがあります。そのまま使い回すのは避け、新しい土を使うのが安心です。

鉢の種類

鉢よい点注意点
プラスチック鉢軽くて安い。数をそろえやすい側面から水が抜けないので、乾くのは遅め
スリット鉢側面の切れ込みで水はけがよく、根が鉢の中で回りにくい乾きが早いので、環境によっては水やりが増える
素焼き鉢側面からも水分が抜け、乾きやすい重く、割れやすい
陶器の鉢(化粧鉢)見た目がよく、株が映える底穴が小さいものや、無いものがある。乾きにくい

鉢の大きさの選び方

株に対して大きすぎる鉢は、土の量が多く乾きにくいため、根腐れの原因になりがちです。根の量に合った大きさを選び、成長に合わせて一回りずつ大きくしていくのが基本です。アガベは根が下に伸びやすいので、浅い鉢より、ある程度の深さがある鉢が向いています。

  • 底に穴がある鉢を選ぶ
  • 底穴が大きい鉢は、鉢底ネットを敷いて土が流れ出るのを防ぐ
  • 鉢底の水はけは、用土そのものの水はけで考える。深い鉢でも、底だけに大きめの石を入れるより、水はけのよい用土を底まで入れるほうが水がたまりにくい
一株一会 アガベの育て方

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